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極端な話、どんな自転車でも自転車旅行はできますが、できるだけ快適に自転車旅行がしたいもの。
自転車旅行には疲れにくく、スムーズに走れ、なおかつ故障しにくい自転車がいいですね。
そのためには目的にあったスポーツ自転車を選ぶとよいでしょう。
ここでは、旅行のスタイル別に、適した自転車の車種を説明します。
日帰りの自転車旅行であれば、装備もパンク修理セットなどの必要最低限のものだけで結構なので、できるだけ軽快に走りたいものです。
走りの軽さを重視して自転車を選びましょう。
その点で言うと、日帰り自転車旅行にはクロスバイクかロードバイクがおすすめです。
なかでもクロスバイクは、比較的距離が短い場合や初心者の方に向いています。
一方、ロードバイクは100kmを超えるような長距離の自転車旅行に向いています。
長時間の自転車旅行でも、ロードバイクのドロップハンドルは疲れを分散させるのに効果的だからです。
また、ロードバイクはクロスバイクよりもいっそうタイヤが細く、路面抵抗を感じずに軽快に走れるからです。
山道などの未舗装路を自転車で走るのも、非日常的な感覚が味わえ、楽しいものです。
未舗装路の自転車旅行には、断然、マウンテンバイクがおすすめです。
マウンテンバイクはタイヤが太く、悪路での安定性がありますので、未舗装路を走りたい時には最適ですが、一方で、 舗装路での路面抵抗が大きく、体力を消耗します。
ただし、走るコースに舗装路区間のほうが多い場合はクロスバイクもいいでしょう。
クロスバイクの悪路走破性もなかなかのものです。
クロスバイク用のタイヤは舗装路用の細いものから、未舗装対応の、太いブロックパターンのついたものまでいくつかの種類がありますので、
自分の用途に合わせた交換するのがいいでしょう。
電車などの公共交通機関を用いて、好きなところだけ自転車で走るという方にオススメなのは折りたたみ自転車です。
折りたたみ自転車ならば、少し慣れればほんの数分でコンパクトに折り畳みができるので、交通機関を気軽に利用することができます。
「でも折りたたみ自転車って、走行性能は悪いんじゃないの?」というなかれ。
折りたたみ自転車は、見た目はタイヤが普通のスポーツ自転車よりも小さく、いかにもスピードが出なさそうですが、
本格的な折りたたみ自転車の走行性能は下手なスポーツ自転車顔負け。
さすがにレースなどのハードな使い方はできませんが、 サイクリングから自転車旅行まで余裕でこなしてしまうポテンシャルを持っているのです。
折り畳み自転車に興味のある方は 折り畳み自転車の売れ筋ランキングをチェック!
ただし、ロードバイクやマウンテンバイクなど、
大きいタイヤのスポーツ自転車でも簡単に分解して交通機関に持ち込むということができます。
それが後述する「輪行」です。
輪行のための自転車の分解・組み立て時間は、慣れた人ならば10分程度でできますが、
初心者の人には慣れるまでは若干面倒に感じるかもしれません。
自転車で走るのがメインで、電車に乗るのは往復くらい、という場合は、折り畳み自転車である必要もないでしょう。
宿泊施設を利用した泊まりがけの自転車旅行では、着替えや洗面道具などの荷物がありますので、それらを自転車に積む必要があります。
荷物をリュックに入れて背負うという方法もありますが、体力を消耗します。
その点では、クロスバイクかランドナーがおすすめです。
ランドナーは荷物を積むためのキャリアが標準装備されていますし、クロスバイクもキャリアを付けられるようになっています。
ランドナーは重量が重めですが、ドロップハンドルで疲れにくいので、のんびりと自転車旅行を楽しみたい場合に適しています。
クロスバイクはランドナーに比べて走りが軽いので、快走ツーリングを楽しみたい場合と、目的に応じて選ぶとよいでしょう。
また、荷物が軽いならロードバイクも悪くはありません。
リュックに入れて背負うこともできますし、ロードバイクにも取り付けられるキャリア(ただし、重い荷物はNG)も市販されているからです。
キャンプしながらの自転車旅行なら、断然、ランドナーがおすすめです。
キャンプ装備は合計すると数十キロにもなります。ランドナーなら、これらを全て積むことのできる能力を持っています。
また、マウンテンバイクもキャンプツーリングに適しています。
マウンテンバイクの頑丈さや、耐パンク性能はキャンプツーリング用の自転車として、ランドナーに匹敵するものをもっています。
自転車旅行と切っても切り離せないのが「輪行」。
「輪行」とは、自転車をある程度分解し、「輪行袋」と呼ばれる専用の袋に収納して電車(飛行機・船)内に持ち込むことです。
例えばあなたが大阪に住んでいて、九州を自転車旅行したいとします。
自宅から九州までどうやって行きますか?
時間と体力に余裕のある人ならば、自宅から自転車で九州まで走るのもいいでしょう。
でも、ほとんどの人は時間も限られていますし、効率よく走りたいですよね。
そんな時、活用したいのが「輪行」です。
輪行すれば、九州まで電車で行き、九州で自転車旅行するという芸当が可能になります。
輪行の方法とはつぎのとおりです。
慣れた人なら輪行の作業は10分程度で完了します。
以前は輪行袋に入れた自転車の電車内への持ち込みは有料でしたが、現在ではうれしいことに無料になっています。
また、輪行は電車だけでなく、フェリーや飛行機などでも可能です(料金や輪行袋の取り扱いは各会社に寄って異なります。もちろん、 飛行機では手荷物扱いにはなりませんよ!)。
長距離の自転車旅行を考えている人は、ぜひぜひ、輪行できるようになりましょう。
トラブルなどで自転車旅行を中断するときの危機管理にもなりますしね。