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スポーツ自転車は公道では車道の左側を走るのが基本です(ホントはスポーツ自転車に限らず、すべての自転車がそうなのですが)。
つまり、自動車と併走することになります。
交通事故に巻き込まれないようにするには、交通ルールを守り、周囲の状況を的確に判断しながら防衛運転を心がけることが大事ですが、万が一の時のための装備もとても大切です。
その意味で、まず押さえたいのが「ヘルメット」。
買い物用のママチャリにヘルメットは似合いませんが、スポーツ用自転車にヘルメットはしっくりなじみます。
自転車専用のヘルメットは、通気用の穴がボコボコ開いていて、運動中も頭が蒸れないようになっていますし(冬場は寒いくらい)、 重さも数百グラム程度と軽いので、首や肩がこることもありません。
自転車用のライトは、夜間には必需品です。
ライトは、前方を照らすためだけにあるのではありません。
自分の存在を目立たせ、自動車のドライバーに知らせることにも大きな意味があります。
ママチャリのライトは自家発電式で、ライトをつけるとどうしてもペダルが重くなり、敬遠する人も多いのですが、
スポーツ用自転車のライトはほとんどが電池式です。
しかも年々改良が加わり、電池は小さく、光はますます明るく、持続時間はますます長くなっています。
光量はまぶしいくらいだし、100時間以上の持続時間を誇るライトもあります。
自分の存在を車のドライバーに知らせる、という意味では、前のライトだけでは不十分です。
後続車にも分かるように、後のライトも装着しておきましょう。
スポーツ自転車の装備で次に大事なのが「手袋(グローブ)」。
これは万が一転倒したときに、手のひらを保護するためのものです。
自転車専用のグローブは、乗っているときの振動を吸収するために、手のひらに厚手のパッドがついていますが、
これが転倒時にも手を守ってくれます。
サングラス(ゴーグル)には、紫外線から目を守るという理由があります。
さらにサングラスには、目にごみなどが入るのを防ぐという役割もあります。
ですので、曇りや夜間に装着するための、スモークの入っていないゴーグルもちゃ~んとあるのです。
マウンテンバイクで山道を走る人には、木の枝などから目を保護するという理由もあります。
スポーツ自転車を初めて買う人にとっては意外なことだと思いますが、実は完成車でもペタルだけは別売りなのが普通です。
これはどうしてでしょうか?
スポーツ自転車のばあい、普通の自転車とちがって、「ピンディングベダル」
というものを使うからです。
ビンディングペダルとは、シューズ(ビンディング専用のシューズ) とペダルとがガッチリと固定されるようになるペダルのことです。
靴とペダルとを固定することで、ペダルを踏み込むときだけでなく、ペダルを引き上げるときにも力を伝えることができるので、 より効率よく走ることができるというわけです。
もちろん、スポーツ自転車でも、普通のペダル(フラットペダル)を付けてもいいのですが、自転車レースに出る人は、 ビンディングペダル以外はありえませんし、サイクリングの場合でも、長距離になれば、快適さが全然違います。
ビンディングペダルは足がペダルに固定されるので、初心者の方には抵抗感がありますが、 慣れればこれほど優れたものはなく、ビンディングペダルのないスポーツ自転車は考えられません。
ちなみに、信号待ちなどで足を地面につく必要があるときは、足首を横にひねることで、靴とペダルが離れるようになります。
簡単な練習ですぐに慣れるようになりますので、ぜひ、ビンディングペダルに挑戦しましょう。